ヴェネト州ソアーヴェ村の中心地に位置し、3代に渡りブドウ栽培を行っている"コルテ アダミ"の「ソアーヴェ イル ディチェッナーレ」です。ワイナリー設立の10年(イル ディチェッナーレ)記念に、これまでの情熱の結晶として誕生しました。平均樹齢40年の遅摘みガルガーネガ100％を醸造。ブドウを個性をそのまま残す為に無濾過、そしてSO2無添加でボトリング。芳しい香り、キレイな酸味とミネラル感、強靭な構造と果実の力強さを備えています。年間生産本数は2000本限定（シリアルナンバー入り）。最高のヴィンテージのみで生産される無濾過のソアーヴェです。

自社畑の樹齢約40年の遅摘みガルガーネガ100%を使用

初リリースは2013ヴィンテージで、その時はマグナムのみ900本限定発売でした。それ以来最高のヴィンテージのみ造られています。畑は標高350mカステルチェリーノの丘に位置する樹齢約40年のガルガーネガ100%を使用。ブドウは未来へ持続可能なサステナブル農法（認証：SQNPI）で育てています。10月末ごろに遅摘みで収穫したブドウを12時間冷凍熟成させた後、丁寧に圧搾。温度管理可能なスチールタンクで約16-17度を保ちながら自然発酵。 その後タンクで約5ヶ月間バトナージュしながら、細かい澱と接触。そのまま無濾過でSO2無添加でボトリング。6ヶ月の瓶熟成を経て出荷しています。

ふっくらした果実味と強靭なストラクチャーの素晴らしい質感

豊かで一貫した黄金の色調。火打石のニュアンスから始まり、ドライフラワー、アカシア、蜂蜜、熟したトロピカルフルーツなどの濃密な果実のアロマ。フレッシュながら肉付きが良くふっくらした果実味と高いアルコール由来の強靭なストラクチャーを備えた素晴らしい質感。フィニッシュにはドライフルーツとハーブのほのかなニュアンス。果実味とビターアーモンドの含みを持つ、風味豊かな長い後味が残ります。熟成を経るごとにその深みを増していくソアーヴェです。

3代続くブドウ栽培家で、現在の当主アンジェロ アダミ氏が子供たちの将来のためにと2003年自社瓶詰めを行うための設備を新設。2004年から自社瓶詰めを開始しました。栽培・醸造は長男アンドレア氏が中心に行い、ヴェネトを中心に活躍するエノロゴ、パオロ グリゴリ氏がコンサルタントしています。また、長女のマルティナ氏は輸出を担当するなど、家族でワイナリー経営をしています。

ワイナリーはソアーヴェ村の中心地に位置し、周辺に約19haの畑があります。粘土石灰土壌の平地で、ガルガーネガ、トレッビアーノ、ピノ グリージョ、そしてシャルドネが栽培されています。また、カステルチェリーノ地区の標高350mの高地に約7haの畑を所有。これは2代目アンジェロ氏が約15年前に自社瓶詰めをいつか開始するためにより良いブドウを栽培できる畑をと買い足した畑。この畑にある建物がラベルに描かれており、彼らの今後ワイナリーを経営していくにあたっての想いが込められています。この畑は高地のため、寒暖差が大きくブドウ栽培に適しています。トゥーフォと呼ばれる石灰質土壌が深層を占め、表土は黒い火山性土壌です。ここでは樹齢約35年のガルガーネガが栽培されています。

さらに、ヴァルポリチェッラの丘陵地帯に約10haの畑があり、ここではコルヴィーナ、コルヴィノーネ、ロンディネッラが栽培されています。標高約250mにある粘土土壌で、南東向きの斜面にあります。この中で樹齢約40年と樹齢の高いものから自社瓶詰めし、一部は共同組合に販売しています。