熟成ポテンシャルの高さを実感するしっかりとした酸とミネラルの存在感

艶のある、ゴールドがかった熟成による濃い黄色の外観。グレープフルーツや金柑のようなアロマが広がります。10年以上の熟成を経ていますが、しっかりとした酸とミネラルがあり、心地よい果実味とともに爽やかな余韻へと続いていきます。ヴィエディロマンスの熟成ポテンシャルの高さをまざまざと感じさせてくれるワインです。

1990年初リリース！樽熟ソーヴィニョン「ヴィエリス」

フリウリを「イタリア屈指の白ワイン産地」として世界中に知らしめた北の巨匠、ヴィエ ディ ロマンス。その名を有名にしたクリュソーヴィニョン「ピエーレ」とともに、ヴィエ ディ ロマンスの偉大な白として人気を誇るのがこの「ヴィエリス」です。1990年初リリース、ピエーレがステンレス醸造だけなのに対し、ヴィエリスは樽を使った醸造を行っています。

砂利や小石を含む、赤みがかった砂質のシルト土壌の単一畑ヴィエリスのソーヴィニョンを9月1日、4日、5日に収穫。コールドマセラシオン、旧樽でアルコール発酵後、マロラクティック発酵は行わずに澱とともに旧樽（50％が225リットル、50％が228リットル）で8ヶ月間熟成。さらに8ヶ月以上の瓶熟成を経てリリースされます。

ソーヴィニョンの豊かなアロマを楽しむためにもやや大きめのボルドータイプのグラスに入れて、冷やしすぎないようにして味わってください。抜栓して時間が経つにしたがって豊かになる香りと味わいの変化もお楽しみ頂ければと思います。

イタリア最高の白ワインを造る「北の巨匠」

ヴィエ ディ ロマンスはイタリア北東部、スロヴェニアとの国境にあるゴリツィア県のマリアーノ・デル・フリウリに1900年に創業した家族経営のワイナリー。

独特の深みと奥行き、エレガントな酸。他にはない際立った個性

現在のオーナーで3代目にあたるジャンフランコ・ガッロ氏はこの歴史あるワイナリーを1978年に受け継いで以来、逆風に向かうことを恐れず、このイソンツォの平野を最高のイタリア白ワイン産地に変えてみせた人物として、イタリア最高の白ワインを造る「北の巨匠」として尊敬されています。独特の深みと奥行き、エレガントな酸。他にはない、際立った個性がヴィエ ディ ロマンスの魅力。

人間の果たすべき役割は良いブドウを最高のタイミングで収穫する事

ガッロ氏は「良いブドウを作るにはテロワールを構成する4つの要素を理解することが不可欠。すなわち『人間・気候・ブドウ品種・土地』。その中で最も重要な要素は『人間』である。」といいます。決して投資目的や流行に流されるのではなく、良いワインを造るにはテロワールに最も適したブドウ品種を栽培し、凝縮したブドウを作り、完熟期を迎えたブドウを最高のタイミングで収穫することだ、というのが彼の哲学であり、これこそが人間の果たすべき役割であると考えているからです。

良いワインを造ろうとする熱い思いは長年彼を突き動かし、ブドウ栽培の研究に没頭させてきました。天候のデータ等細かく蓄積し、ワイナリーで働き始めてからも諸外国のフランスやカリフォルニア等の銘醸ワイナリーに足を運んでは、学んだことを実践し、ヴィエ ディ ロマンスでの適合性を検証してきました。頑なに自らの理論に拘るのではなく、何が一番良いか、何が間違っているのか、見るもの聞くものを全て吸収し、自らの英知として築き上げヴィエ ディ ロマンスのワインを進化させてきました。人々は彼を「北の巨匠」と尊敬の念をもって称しています。

ヴィエ ディ ロマンスとは「ローマへの道」という意味

ヴィエ ディ ロマンスとは「ローマへの道」という意味です。ワイナリーの所在地の近くにある道がローマ時代からある事が知られていてワイナリーの名前になりました。この道はフリウリ州の沿岸にあるアクレイアの街と北東に向かったチヴィターレの街をイソンツォ川に沿うように結んでいます。