「VinB（ヴィンビ）」はシチリア南東部のヴィットーリアを拠点に2022年に設立されたワイナリーです。創業者の二人、ビアージョ ディステーファノとヴィットーリオ ダンジェロは、それぞれコスとアリアンナ オッキピンティで働いていた経験を活かし、土地本来の個性を最大限に引き出す自然なワイン造りを行っています。

「テッレ シチリアーネ ビアンコ ヴィアッジョ アドヴェスト」は高い酸のあるうちに収穫し、その鮮烈な酸味を活かしたスタイルの白ワインです。短いマセレーションが、アロマと少しのボディーを与えています。

ワイナリーより西に位置するマルサラ産の買いブドウで醸造したため、Viaggio adOvest（＝西への旅）と名付けられました。今回の2023年ヴィンテージはグリッロ100%ですが、品種は毎年変わる予定です。

シチリアを代表する自然派ワイナリーで経験を積んだ「VinB」

「VinB（ヴィンビ）」はシチリア南東部、キアラモンテ グルフィと隣接するヴィットーリアを拠点に、ロンドンの星付きレストランでヘッドソムリエを務めたビアージョ ディステーファノと、トリノのIT・飲食業界で経験を積んだヴィットーリオ ダンジェロの二人が2022年に設立したワイナリーです。偶然にも同じ2018年から、ビアージョはコス、ヴィットーリオはアリアンナ オッキピンティで働き始め、その後二人は出会います。それぞれがヴィットーリアのアイコニックなワイナリーで働きながら、コスのセラーの一部を借りて自分たちの研究を重ねていきました。

ワイナリーは、0.5haに満たない賃借地と、ヴィットーリオの祖父の古いパルメントを修復したセラーからスタート。2025年現在では5haのブドウ畑と3haのオリーブ園へと拡大しています。

シチリア島内陸の寒暖差から生まれる酸を活かしたワイン造り

栽培は有機・リジェネラティブ農法を導入し、土地本来の個性を最大限に引き出すことを目指しています。醸造では、自然酵母による発酵を行い、瓶詰め時にのみ極少量の亜硫酸を添加。抽出は控えめにし、繊細で柔らかな飲み心地を追求しています。シチリア島内ですが、海の影響よりも山の影響が大きく、寒暖差から生まれる酸がVinBのワインの味わいを特徴づけています。

VinBは、シチリアの風土と歴史を尊重しつつ、新しい視点と現代的な感性を融合させた注目の生産者。今後の展開にも大きな期待が寄せられています。