フリウリにて長い歴史のある、白ワインのスペシャリスト「アステム」。同社のフラッグシップワイン「チチニス」です。DOCコッリオの中心にある、同名の丘にある単一畑から収穫されたソーヴィニヨン ブランを使用。酸度と糖度のバランスが良く、ミネラル感があふれています。エレガントで完璧なバランスを持つ複雑なソーヴィニヨン ブランです！

45％は卵型のセメントタンクで、55%はバリックとトノーで発酵

コッリオ地域の標高153mにある丘「チチニス」の単一畑から収穫されたソーヴィニヨン ブランを使用。植密度はヘクタールあたり6250本。8月下旬から9月中旬に手摘みで収穫。夜明けに収穫されたブドウは、細心の注意を払って丸ごとプレスされます。45％は卵型のセメントタンクで、55%はバリックとトノーで発酵を実施。これらのタンクでワインは熟成され、澱と一緒に熟成されることで、より豊かな味わいになります。10ヶ月間ワインは澱の上で低温で熟成。マロラクティック発酵は行っていません。

トロピカルフルーツの長い余韻

外観は輝いた麦わらの色調。初めにソーヴィニヨン ブランの誘うようなセージやペパーミントなどのアロマを感じます。桃やパイナップルが香り、火打石やスパイス、白コショウなどが続きます。口当りは柔らかく、エレガントでトロピカルフルーツの余韻が長く続きます。豚肉（ソーセージ、リブ）のような脂肪分の多い料理や、野菜と一緒にソテーしたチキンなどと相性抜群です！

イタリアの北東部、オーストリア及びスロヴェニアに隣接する国境の州フリウリ ヴェネツィア ジュリア。アテムスは、このフリウリのゴリツィア県ルチニコの地に1106年から続く長い歴史のある家系で、フリウリの中でも最も古いワイナリーです。ルチニコに現存する公文書には、アムテスの、当時のフリウリの地における活動や地元での社会的、政治的な強いつながりと、献身的なワイン造りに関しての記述を見ることができます。

1960年代頃までイタリアは赤ワインの産地で、白ワインで知られているものはほとんどありませんでした。そんな状況の中、フリウリが今日のように白ワインの重要なエリアになったのは、1964年にコッリオ協会が設立されてからです。アテムスの当主ドグラス アテムス伯爵はコッリオ協会設立メンバーの一人として、イタリアに高品質な白ワインができることを証明する重要な役割を果たしました。

ドグラス アテムス伯爵はトスカーナで醸造を学んでいた時にフレスコバルディ家に世話になり、以来フレスコバルディ家と懇意にしていました。彼にはひとり娘しかおらず、ワイナリーの後継者がいなかったため、2000年にフレスコバルディ家がアテムスを購入し、アテムスのワイン造りをさらに発展させています。アテムスは、フレスコバルディがトスカーナ以外で初めてワイン造りを始めたワイナリーになります。

現在はコッリオ地区とイソンツォ地区に64haの畑を所有。ゆるやかな傾斜のある段々になったブドウ畑から年間約40万本のワインを生産しています。『光、天候、ポンカ土壌』この3つの要素がアテムスのワインの特長。畑は海に程近いところに位置し、太陽光の反射と昼夜の寒暖差のおかげでブドウは理想的に成熟します。また、「ポンカ」と呼ばれる泥灰土と砂石が混じった柔らかな土壌はブドウの生育に良い影響を与えています。