アマローネの新星として、クインタレッリやロマーノに拮抗しうる最有力候補とされて人気を博すトッマーゾ ブッソーラ。「ヴィニィエート アルト」は、同社のアマローネの中でも最良の単一畑アルトのブドウから造られています。圧倒的な凝縮感やスケールの大きさを体感すると、ワイン専門誌等で絶大な支持を受けていることが納得できます。急速に頭角を現わし、瞬く間にこの地のトップ生産者の一人に上り詰めた彼らですが、良質年にしかワインをリリースしないその姿勢は貫かれています。

ブドウは平均樹齢50年のコルヴィーナ40%、コルビノーネ35%、ロンディネッラ25%を使用。ステンレスタンクで発酵後、アリエ産トノー新樽を100%使用して52ヶ月熟成させています。鮮やかで深みのあるガーネット色、厚いディスクと強い粘性。華やかなサクランボやプラムの強い果実香が感じ取れます。またヴァニラやカカオのような香ばしさも続いて強く感じ取れます。干した果実のような厚みのあるねっとりとした果実味が口一杯に広がり、しっかりとしたタンニン分と程よい酸味のバランスが高い次元で均衡を保っており、深みとスケール感の大きなワインに仕上がっています。非常に長い余韻が続きます。

トマーゾ・ブッソーラの話は1977に始まります。トマーゾ・ブッソーラは伯父のジュゼッペ氏の小さなカンティーナで働いていましたが、ひそかなワインへの情熱はあふれんばかりになっていました。

1983年に転機が訪れ伯父との共同経営となり、ヴァルポリチェッラの故郷であるネグラールで創業果たします。ワインの品質を常に向上させるべく、アマローネやレチョートを運命づける大切な作業であるブドウの選別も一人で行いました、つまり、その年の醸造は一人で行ったのです。その選択が正しかったことを証明するようにその後のワインガイドで高い評価を得ることができ、92年には、共同経営から現当主のトッマーゾの所有となり、新しいカンティーナを建設。同時にバリックを導入しました。

過度に畑が痩せた土地になるのを防ぐために、様々な有機の堆肥を適切な時期に与えています。

TBと銘打った各ワインは当初より同社のワインの中でも、よりストラクチャーの強さとスタイリッシュな味わいを体感できるレンジです。凝縮度の高い果実味は厳しい収量制限と畑での多くの作業の賜物といえます。

2008年4月に長らく工事を続けていたカンティーナの拡張工事も終了し、よりスムーズな作業が行えるようになりました。急速に頭角を現わし瞬く間にこの地のトップ生産者の一人に上り詰めた彼らですが、良質年しかワインをリリースしないその姿勢は貫かれています。また植物のバランスよく育てるために、科学的な除草剤や殺虫剤は一切使用していません。