三大ボルゲリ「サッシカイア」のサン グイドや「オルネライア」のアンティノリと同じゲラルデスカ伯爵直系の子孫が受け継いだ抜群のクオリティとコストパフォーマンスを誇るカステッロ ディ ボルゲリのボルゲリスペリオーレ。 2021年は『ガンベロロッソ2025』でトレビッキエリを受賞、4年連続の最高賞獲得です！

ボルゲリの象徴「ボルゲリ城」を所有するカステッロ ディ ボルゲリ

常に世界中が注目するトスカーナ最高級ワイン産地、ボルゲリの象徴とも言える「ボルゲリ城」を所有する、カステロ ディ ボルゲリは1700年代の半ばに城の修復が行われたのと同時にブドウ園を誕生させます。

サッシカイア、オルネッライアの直系の先祖「ゲラルデスカ伯爵」

1200年頃からこの土地の所有していたのはゲラルデスカ伯爵。サッシカイアのオーナー、ニコロ インチーザ デッラ ロッケッタやオルネライアを世に送り出したロドヴィコ アンティノリの両貴族から見るとジレリ家は本家にあたります。30世代に渡る由緒正しき家系で、現在のオーナーは伯爵の直系子孫であるスパッレッティ トリヴェッリ フランカ伯爵夫人です。

サッシカイアやオルネライアにブドウを販売していた経歴を持つ高品質のブドウ栽培

自社ブランドでのワインを造り始めるまで、収穫したブドウは同じくボルゲリ最高峰である、サッシカイアを造る「テヌータ サン グイド」や「オルネライア」等に販売していた経歴を持ち、長年培った高品質のブドウ栽培のノウハウを持っています。カステッロ ディ ボルゲリが満を持した形で初リリースしたのがDOCボルゲリ スペリオーレ「カステロ ディ ボルゲリ2001」。カベルネ ソーヴィニョンをメインにメルローとカベルネ フランをブレンドしたボルドースタイルで、そのインパクトの強さや豊かなタンニンと溶け合うエレガントな果実感は一流のボルドーワインと見間違うほどに秀逸な味わいです。

ボルゲリの中でも柔らかみのある味わいのブドウができる一番良いエリア

畑の斜面は南西向きで海を正面に臨み海風に恵まれています。タンニンは上品で柔らかく、綺麗な酸を備えたワインが出来上がる絶好のロケーションです。土壌は約3割が粘土、他は砂質や石灰質、泥質が入り交じった土壌です。カステッロ ディ ボルゲリの畑で一番の特徴が粘土質の土壌です。ボルゲリの北部は白い粘土質で、南に行くにつれ赤い粘土質になっていきます。南の赤い粘土質で作った葡萄は少し苦味があり、野性味のある葡萄ができるそうです。カステッロ ディ ボルゲリの土壌は中間の茶色の粘土質でタンニンをしっかりと含んでいますが、柔らかみのある味わいの葡萄ができる一番良いエリアです。

また、日光で表面の粘土が乾き、地中の水分を保つ膜の役割をします。これも、海に近いエリアになると砂質の土壌が多くなり保水力が保てなくなるので、この場所がボルゲリの畑で一番良いテロワールだと言われています。事実、畑はサッシカイア、オルネライアなどボルゲリのトップ生産者が密集する一帯に位置しています。

2001年ヴィンテージはオルネッライアのカンティーナを借りて醸造が行なわれていましたが、天候に恵まれなかった2002と2003は生産を取りやめ、2004年ヴィンテージからは、1790年に作られた地下セラーを近代的な醸造施設へと改装し、自らのカンティーナにて醸造を行っています。

ワインガイド評価

『ジェームズサックリング』95点（2021ヴィンテージ）

カシスとラベンダーのピュアな風味が大いに楽しめる。味わいは集中力があり、非常に洗練されたもので、実質と卓越した空気を備えている。ミディアムボディで、タンニンは溶け込んでおり、軽いトマトの葉とカラントの余韻がある。2027年以降に飲む。2024年7月

『ワインアドヴォケイト』95点（2021ヴィンテージ）

カステッロ・ディ・ボルゲリ2021ボルゲリ・スーペリオーレは、この地域の古典的な表現であり、トスカーナ海岸沿いのヴィンテージの変化を測る物差しとして見ることができるワインである。2021年は力強さ、豊かさ、濃厚さを備えている。調和はあるが、黒い果実、トーストしたスパイス、焚き火の残り火を思わせる大胆な印象がある。ブレンドはカベルネ・ソーヴィニヨン75％、カベルネ・フラン20％、メルロ5％で、35,000本生産された。アメリカでの小売価格は生産者から教えてもらったが、2年で倍になっていることに気付かずにはいられない。飲み頃2025-2038年（2025年2月）

数々のスーパートスカーナを世に輩出したトスカーナ州ボルゲリ地区。その地の領主の象徴であるボルゲリ城（カステッロ・ディ・ボルゲリ）を相続したアルベルト・デッラ・ゲラルデスカ直系の子孫であるフェデリコ・ジレリによって造られ始められたワインです。サッシカイアで知られるサン・グイドのオーナー、ニコロ・インチーザ・デッラ・ロッケッタやオルネライアを世に送り出したロドヴィコ・アンティノリの両貴族から見ると本家にあたります。

葡萄栽培の歴史は古く、1700年半ばに城の修復と共にこの葡萄園が誕生しました。この葡萄園は今も城を囲む形で位置しています。当初は自社でのワイン造りは行わず、収穫した葡萄は「親戚であるサン・グイドやオルネライアに譲る」という高品質な葡萄を生産しており、2001年から良年のみワイン造りをスタートしました。

そして現在も所有する約50haの畑の内、最上の葡萄のみがカステッロ・ディ・ボルゲリに使われ収穫された葡萄の10haはオルネライアへ、15haはサン・グイドへと販売されています。