巨匠「ブルーノ ジャコーザ」スタンダード バローロ

偉大な伝統派バローロ生産者「ブルーノ ジャコーザ」のバローロ2021ヴィンテージです。抜栓後、早い段階からジャコーザの真髄を堪能できる名門バローロの入門編とも言える逸品です。

ブルーノ ジャコーザ氏は、13歳から祖父のカルロ氏の指導の下でワイン造りに携わり始め、その後1961年に自分の名前を冠したブランド「ブルーノ ジャコーザ」をファーストヴィンテージとしてリリースしました。以来、半世紀以上に亘りワイン造りにその人生を捧げ、ランゲ地区の畑については誰よりも知り尽くしており、ブドウを試食しただけでどの区画のものか当てられるとまで言われていました。2018年1月22日に逝去された後もその想いは娘のブルーナ ジャコーザ女史に受け継がれています。

ワインガイド評価

『ジェームズサックリング』98点（2021ヴィンテージ）

これは純粋さの極み。チェリー、ストロベリー、スパイス、サンダルウッド、ヨード、貝殻、黒トリュフの香りが鼻をくすぐる。フルボディでありながら驚くほどバランスが取れ、焦点が定まっている。層を重ねた縦の深みが際限なく続く。ネッビオーロの個性が強烈で、見事なまでに美しい。フィニッシュには純粋な果実味と、火打ち石や火薬のニュアンスが。2027年以降が最適だが、今味わってもすでに至福の喜びだ。（2024年8月）

『ワインアドヴォケイト』97点（2021ヴィンテージ）

ブルーノ・ジャコーザの2021年バルロロ・ファッレットは、見事なほどにストレートで集中した味わいに、優雅なヴィンテージの風格を感じさせる。鮮やかなベリー系果実、青い花、砕けた石のニュアンスが美しい。香りの濃密さと、口当たりの深み、骨格が見事に調和した完成度の高いワインである。2020年ヴィンテージの赤ラベル「バローロ・リゼルヴァ・ファッレット・ヴィーニャ・レ・ロッケ」は2026年、「2021年版」は2027年のリリースが予想される。これは間違いなく楽しみな出来事だ。リゼルヴァは過去に2011年、2012年、2014年、2016年、2017年に造られている。飲み頃2027-2055年（2025年1月）

ピエモンテのランゲ地区で3世代にわたりワインに携わってきたブルーノ ジャコーザ。ブルーノ ジャコーザ氏の祖父、故カルロ ジャコーザさんが自社で醸造瓶詰めしていたのが始まりです。父の代でもワイン造りをしていましたが、第二次世界大戦の戦中・戦後では経済的にボトルワインの市場がなく、瓶詰めを行わずに量り売りをしていました。ブルーノ氏は1929年生まれで、13歳から祖父のカルロさんと一緒に働き始めており、そして自分の名前「Bruno Giacosa」ラベルで瓶詰めされたファーストヴィンテージが1961年。こうして「ブルーノ ジャコーザ」が誕生しました。

今では半世紀以上にわたる経験を持ち、ランゲ地区の畑については誰よりも知り尽くしていると言っても過言ではありません。畑と醸造における伝統に敬意を払うという、単純にして明瞭な哲学の下に造られるワインは一貫したスタイルを貫いています。確固たるスタイルを持ったワインは世代や時代を超えて、「バローロのロマネコンティ」や「イタリアの5大シャトーの1柱を為す」など、世界中からイタリアを代表する生産者とされています。

ワインスペクテイターでは過去に90点以上を50回、うち100点を1回獲得。ワインアドヴォケイトでは90点以上を97回、うち98点を6回、99点を2回獲得しており、常にトップの座に君臨しています。ガンベロロッソでは過去に最高評価の3グラスを13回獲得。2010年度には「最優秀ワイナリー」にも選出されています。

※ブルーノジャコーザには自社畑のブドウだけで造る「ファッレット ディ ブルーノ ジャコーザ」と、購入したブドウから造る「ブルーノ ジャコーザ」という2つのブランドがあります。