トスカニーイタリアワイン専門店 / チャボットベルトン

チャボットベルトン

チャボットベルトンの畑

ラモッラ村で1800年代から続くブドウ栽培農家

チャボットベルトンを経営するオベルト家はラモッラ村で1800年代から続くブドウ栽培農家で、その起源は1200年代まで遡ることができます。1950年代ごろはルイジオベルトと父ジョヴェナーレはブリッコサンビアジョの丘にある2ヘクタールの畑でネッビオーロを栽培し、ブドウをネゴシアンに販売していましたが、より自分たちのブドウの価値を高めたいと自社詰めを決意、1961年に初めてバローロをボトリングしました。少しずつ畑を購入し、現在では約14ヘクタールを所有。その中には妻マリアベアトリーチェが相続したクリュロッジェーリもあります。10ヘクタールはバローロ用のネッビオーロを栽培しています。造るワインはすべて自社畑のブドウだけを使用しています。ワイナリーの名前の「チャボットベルトン」とはベルトンの工場という意味で、現在のカンティーナのある場所で、昔ベルトンという花火師が花火を造っていたことに由来しています。

ラモッラ村の歴史的クリュに畑を所有

チャボットベルトンの畑はラモッラ村のいくつかの歴史的クリュ「ロッジェーリ」「サンビアジョ」「リーヴェ」「カッパッロッティ」「プリア」「ロッケッテヴィーノ」にあります。土壌タイプはトルトニアーノという泥灰土で青みがかった灰色の細かい砂と石灰からなる粘土質土壌です。これらの畑から村名バローロとクリュ名の2つのバローロ「ロッジェーリ」と「ロッケッテヴィーノ」、そしてサブゾーンの複数の畑のネッビオーロをブレンドしたバローロ「チャボットベルトン」を造っています。

チャボットベルトンオーナー

畑での仕事が最も重要。ゆっくりと適切に長く成熟させたネッビオーロが偉大なバローロを造る

1990年ごろからは息子のマルコ（エノロゴ）と娘のパオラ（アグロノモ）がワイナリーに加わり、より品質の高いワイン造りを進めています。彼らのモットーは自分たちが満足する味を造ること。それは自分たちの仕事とテロワール、そしてヴィンテージの特徴が表現されたワインを造ることにほかなりません。そのようなワインを造るために最も重要なのが畑での仕事と位置づけています。環境をリスペクトして自然界のリズムを守ること。そのため、有機栽培を実践しています。自然に土壌の栄養となるよう、畑には草花が自然に生えるように任せています。また、ブドウ樹の仕立てにも時間をかけ、房同士が重ならないように育つよう、枝がまっすぐ伸びるように配慮しています。7月の終わりにグリーンハーベストを行い、残った房を十分に成熟するようにしています。9月には葉を適切に取り除き、カビのダメージを受けないようにしています。このような手間をかけることはすなわち、銅と硫黄の使用量を極力減らすことにつながります。

ブドウの成熟が進むにしたがい、糖と酸、そしてポリフェノールの量を細かくチェックしていきます。リスクは伴いますが、収穫はできる限り遅い時期に行います。それは、ゆっくりと適切に長く成熟させたブドウだけが偉大なバローロを造ると確信しているからです。

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