スコラ サルメンティは、プーリア州ナルドDOCのポテンシャルを表現するために立ち上げた生産者。フィアーノ、ネグロアマーロ、プリミティーヴォなど土着品種に注力しています。このワインは平均樹齢90年のプリミティーヴォで造る上級プリミティーヴォ「ディチョット」。ブドウの凝縮感と心地良い余韻が深く続く、アルコール度数18％のふくよかな味わいです。毎年のように高評価を獲得していて、『ビベンダ2022』で最高賞5グラッポリを獲得しています！（2019Vintage）

2023年1月にCEOのロレンツォ マッラ氏にお話を聞きました。

「ディチョットは、いい条件が整った年のみに造っています。雨が多く降った年は生産しませんが、およそ毎年造っています。資料には樹齢85年と書いてありますが正しくは90年以上の樹です。そのうち年月が経てば、95年以上となっていくでしょうね（笑）。畑は7.8ヘクタール。年間生産本数は12000～14000本です。

濃密感がありスパイシーな味わいです。アルコール度数は18％ですが、香りや口当たりからは全然アルコールを感じないと思います。酸がしっかりあるので、バランスが良く、縦に伸びる味わいを感じていただけると思います。お食事のお供としても最適ですが、単体で飲んだり、ドライなデザートと合わせていただいてもいいと思います。また、常に高い評価を受けるワインでもあり、プーリアの中でも高得点をいただいてるワインです」

2023年1月にディチョット2019ヴィンテージを試飲しました。

ルビー色。チョコや凝縮果実を感じる、力強さと濃密さを持つ強烈な香りが鼻腔を刺激します。とてつもないほどに濃密で、ジャミ―な味わい。ネリオ同様に、濃密だけでなく酸味もしっかりあるためバランスが保たれていて飲み飽きません。

発酵後はミディアムトーストしたフレンチオーク樽で14ヶ月熟成

畑の周辺の気候は暖かく乾燥した地中海性気候です。アルベレッロ(株作り)方式で育てた、平均樹齢85年のプリミティーヴォを100%使用。植樹密度はヘクタールあたり約4,200本です。少し遅めの時期にすべて手摘みで収穫。発酵後はミディアムトーストしたフレンチオーク樽で14ヶ月熟成。ボトリング後は12ヶ月以上の瓶熟成を経て出荷しています。

たっぷりと感じるしっかりと熟成したブドウの凝縮感

深みのある赤紫色。よく熟した果実香、チョコレートやコーヒーの重厚な香り。口に入れた瞬間からしっかりと熟成したブドウの凝縮感をたっぷり感じます。タンニンや酸が柔らかく広がっていき、深く心地良い余韻が長く続きます。アルコール度数18％のふくよかな味わいの赤ワインです。

ロレンツォ マッラ氏とサンドロ　カラブレーゼ氏が立ち上げた、2004年市場デビューの若いワイナリー。

「スコラ・サルメンティ」とは、Schola Sarmenti = School of Sapling =若木(若者)のための学校といった意味。「良い葡萄づくり」をポリシーとして、共通の志を持つ近親者や親しい仲間らとともに40haの畑でワイン造りを行っています。

収穫は手摘みで行い、悪い房や実はハサミで一つ一つ落とすなど、良質な果実のみを用いることに専念しています。仕立てはサレント半島に伝わる伝統的植樹法「アルベレッロ(株づくり)方式」を採用。リリース後まもなく、トップワインの「クバルディ」はガンベロロッソで2グラスを獲得、注目を集めました。