生産量に対してほぼ10倍のリクエスト！既に市場では垂涎の的

2018年5月テヌータ ディ ビセルノ社のニコロ フィニッツォーラ氏と試飲しました。「ロドヴィコアンティノリ伯爵はこれまでに「オルネッライア」、「マッセート」を産み出し、押しも押されぬ超一流のワインに築き上げてきた経験があります。既に彼は1980年代に世界的なアイコンワインを造り上げてきているのです。「誰がこのワインを造っているのか？」という事を考えると、このワイン「ロドヴィゴ」は現代の新たなアイコンワインとして素晴らしい魅力を備えています。既にヨーロッパ市場では垂涎の的になっていますし、生産量に対してほぼ10倍のリクエストが来ている。既にそんな状況となっています。

「マッセート」が3万3000本生産に対し、「ロドヴィコ」は僅か5000～1万本

この事はロドヴィコ アンティノリ伯爵が過去に手掛けたスーパートスカン「マッセート」の初リリース（1987年）からの変遷を見ても良く分かります。当時のマッセートに関しては80ユーロ程の価格でしたが、今や1000ユーロ近くまでに価格が上昇しています。正直「金」よりも上がっていますね（笑）

また本数が限られているワインだという事も影響しています。著名な画家が100枚しか描かなかったリトグラフのようなもので、そういったものには非常に価値があると思います。「マッセート」が3万3000本生産に対し、「ロドヴィコ」は僅か5000～1万本となっています」と話してくれました。

焦点のピシャリと合った味わいと驚異的な余韻の長さ

『ワインスペクテーター』96点（2013ヴィンテージ）

「極めて完熟した、ゴージャスで複雑性に富んだワインにもかかわらず焦点のピシャリと合った黒スグリや地中海の低木、鉄分、タバコ、スパイスのアロマと風味が一体となっている。骨格のしっかりとしたタンニンはあるが、決して威圧的ではない。イキイキとした酸があり、豊かなエネルギーと焦点のあった味わいを表現している。驚異的な余韻の長さだ」。カベルネ フランとプティヴェルドから造られる。2022～2035年頃が飲み頃だろう」

全く隙の無い緻密さと余韻の長さ。まさに圧巻の一言

2018年5月に2013ヴィンテージを試飲しました。先も見通せない程濃密な色調。完熟したプルーンや黒スグリにローズマリーやスパイス、レザー、甘草のニュアンスが複雑に溶け合っています。力強くも過度に突出した印象が無く、全てが滑らかに溶け合う芳醇な香り。

偉大なスケール感と力強い骨格、厚みのある果実感、タンニンの力強さ、穏やかな酸味、全ての要素が美しく調和しています。芯に感じる圧倒的なパワーがありながら、絹のようにシルキーな舌触りは驚愕の一言。強さがありながら全く隙の無い緻密さと余韻の長さはまさに圧巻の一言。抜栓後ワインセラーで1週間経ってもブレないボディの強さと優れたバランス。20～25年は熟成させることが出来る偉大なスケール感を備えたワインです。「オルネッライア」「マッセート」のように今後入手困難となる事必至のロドヴィゴ伯爵が造る新たな伝説的ワインです。

オルネッライア、マッセートを産み出したアンティノリ伯爵が実現させた最後の伝説「テヌータ ディ ビセルノ」

「テヌータ ディ ビセルノ」はイタリア最高峰のワインと称される伝説的ワイン「オルネッライア」と「マッセート」を生み出した名門アンティノリ家のロドヴィコ アンティノリ伯爵が自身の最後で最高の夢として実現させたプロジェクトです。

オルネッライアを売却！アンティノリ現当主の兄と兄弟で取り組む初めてワイナリー

ロドヴィコがこのプロジェクトをスタートさせたのは、世界中の羨望の的となっていたスーパートスカン「テヌータ　デル　オルネッライア」を売却した直後の2002年のことです。思い切った決断にロドヴィコは世界中のワイン愛好家から注目を集める訳ですが、彼の兄で、名門アンティノリの名声を築いたアンティノリ家26代目現当主ピエロ アンティノリ伯爵と初めて兄弟で新たなワイナリーを立ち上げます。

「マッセート」の土壌にも通じる偉大な畑で新たにカベルネフラン種に挑戦

テヌータ ディ ビセルノはトスカーナの西部、ティレニア海を臨む北にビッボーナ、南にボルゲリに挟まれたワインの銘醸地、アルト マレンマの丘陵地に所在します。この土地はサン テミリオンとポムロールの特徴を併せ持つ、メルロー種の超高級ワイン「マッセート」の土壌に通じるものがありながら、ロドヴィコはカベルネフラン種の栽培にポテンシャルを見出し、カベルネフランを主体としたワイン造りを行うことを決断します。ボルゲリの地から生み出してきた数々の伝説的ワインと同様、ボルドースタイルに傾倒しながらも新たな挑戦でした。

シンデレラワインを産み出す天才「ミシェル ロラン」をコンサルタントに迎える

この挑戦を成功させるためにロドヴィコが声をかけたのは、「オルネライア」や「マッセート」を一緒に産み出し、フランスの「シャトー ル パン」や「シャトークリネ」、カリフォルニアの「ハーランエステート」等、無名だったワインを一躍高級ワインに引き上げた「シンデレラワイン」を次々産み出した天才「ミシェル ロラン氏」でした。長年の友人でもあったロラン氏はこの申し出を快諾します。ロラン氏をコンサルタントに迎え本格的に

ワイン造りがスタートします。

多種の性質が重なり合う土壌と海から吹き込む風が可能にする突出したワイン造り

45haの自社畑には2001年から2005年の間にカベルネフランを中心にメルロー、カベルネソーヴィニヨン、プティ ヴェルドが植樹され2003年には「インソリオ デル チンギアーレ」のファーストヴィンテージが造られました。石灰質、石が多い土質や、砂質、泥質など、多種の性質が重なり合う土壌とティレニア海から吹き込む冷涼な風や反射光などの好条件が突出したブドウ造りを可能にしています。

トスカーナに始まったばかりの新たな伝説「ビセルノ」

最初の取り組みから実に10年経った2012年、プロジェクト正式発表後、市場は熱狂と共に「ビセルノ」のワインを受け入れ、ワイナリーで寝かせていたバックヴィンテージには世界中のワイン評価誌が高得点を連発し、瞬く間に世界中の一流レストランやソムリエの間で争奪戦となる入手困難な「シンデレラワイン」となりました。オーナーであるロドヴィコ アンティノリ伯爵と伝説のメンバーがタッグを組んだ「ビセルノ」。「トスカーナに新たな伝説が始まった」と年間僅か500ケース程の「ビセルノ」巡って世界中から熱い注目が集まっています。