ドメーヌ ベネデッティはコート デュ ローヌに居を構えるワイナリーです。イタリアからローヌへ移住してきた初代から数えて３代目の現当主クリスチャンと息子二コラが無農薬でブドウを栽培しています。「シラー メール ナチュール」はビオロジックで育てたシラーを自生酵母で醸しています。ブルーベリーやブラックチェリーの香り、アタックに摘みたてベリーの酸味、中程度のタンニンとじわじわと拡がる果実感、旨味あるスパイスが調和。長めのアフターが続きます。

旨味を伴ったスパイス、穏やかなエッセンスが織り成す味わい

畑は標高300ｍの南東向き、粘土石灰の土壌。ビオロジックで育てた樹齢30年及び50年のシラーを9月上旬に手摘みで収穫。除梗後にフリーランジュースのみを1日1度のルモンタージュを交えセメントタンクで発酵。さらにステンレスタンクでマロラクティック発酵と熟成を行っています。濾過は実施。無清澄＆SO2無添加です。詰まったパープルブラック色、カシスチョコの甘い香り、滑らかな口あたりに自然な果実の旨味を伴ったスパイス、穏やかなエッセンスが織り成す味わいが印象的です。

ドメーヌ ベネデッティはコート デュ ローヌに居を構えるイタリア系ファミリーが営むワイナリーです。現在ではイタリアからローヌへ移住した３代目の当主クリスチャンと息子二コラと一緒に26haの畑を無農薬でブドウを栽培しています。最適な品質のブドウを得るために、土壌を維持し、ブドウの木と水を競わせるために、草を生やすことができる区画はすべて草を生やしています。26haの内3haは白品種、残りは赤品種を育てています。ローヌの品種は全て揃っています。

1930年イタリアから渡って来た初代ベネデッティ ニコラがこの地で10haの畑でブドウ栽培を始めます。その時代は共同組合にブドウを売っておりましたが、無農薬で育てていました。2代目のベネデッティ ノエルの代で、2haだけ残し他のワイナリーで働く事となります。世の中が化学肥料が当たり前になり、農業の形態が変わってきたからです。その後、現当主クリスチャンの代になり、残った2haの畑を無農薬に戻す事を始めました。さらに1998年から2001年にかけて、コート デュ ローヌを4ヘクタール、シャトーヌフ デュ パプを2.2ヘクタールを購入し2001年に無農薬ワインを造り始めました。

ワイン造りを始めた当時は無農薬でブドウを作る農家が周りに無くたった１人で始めました。2007年に息子の二コラもワイナリーに入り、畑を少しづつ買い増し、今では26haの大きな生産者になりました。基本的にワイン造りの責任者は当主のクリスチャン、そして二コラは畑を朝から晩まで守っております。2010年から二コラもワイン造りを手伝い始めて4代目への移行が徐々に行われています。