オールドヴィンテージのワインを
最高の状態でお楽しみいただくための手引き
飲むまでのタイムスケジュール
(3つのステップ)
到 着
最低2週間~1ヶ月
ワインを静かに休ませる
飲む2~3日前
ボトルを立てておく
(澱を底に沈める)
飲む当日
時間をかけて慎重に抜栓
STEP1 【最重要】届いてからはすぐに開けないでください。
- 長旅の振動により、ワインの成分である「澱(おり)」がボトル全体に舞い、ワイン自体も本来の味わいを発揮できない状態になっています。
- 到着後、すぐにワインセラーに「横置き」で入れ、最低でも2週間、できれば1ヶ月以上は一切動かさずに休ませてください。
STEP2 飲む【2~3日前】から、ボトルを立てておく
- 飲む2~3日前(理想は1週間前)に、セラーでボトルを静かに「立てた状態」にしてください。舞い上がった澱を、ボトルの底に完全に沈殿させるための必須プロセスです。澱は苦く、口当たりを悪くしてしまいます。
STEP3 抜栓 ── 10分かける気持ちで、慎重に
- 天然コルクの寿命(弾力を保てる期間)は一般的に15~20年と言われておりますので、年月の経過ととともに脆くなっていきます。通常のオープナーを力任せに回すと、高確率でコルクが途中で折れたり、ボトル内に落ちたりします。
- 道具:古酒専用のオープナー「デュランド」や、「2枚刃式オープナー」とソムリエナイフを併用する方法がございます。(ソムリエナイフのスクリューが細いものをご使用ください)
- 開け方のコツ:ソムリエナイフのみを使う場合は、スクリューを深く慎重に差し込み、「テコの原理」を使いながら1ミリずつ上に引き上げるイメージで、ゆっくり抜いてください。
万が一、コルクが崩れて中に落ちてしまったら?
慌てずに、コーヒーフィルターや目の細かい茶漉しを使ってデキャンタやグラスに注げば、コルク片を取り除いて問題なくお召し上がりいただけます。ワインの品質自体には問題ありません。
ご確認ください:古酒の「個性」について
古酒は工業製品ではなく、1本ずつ異なる人生を歩んできた「一期一会」のワインです。
そのため、以下の点は古酒特有の現象であり、品質の不良ではございません。
- 目減り(液面の低下):数十年の歳月をかけて、コルクを通じてごくわずかずつ水分が蒸発するため、若いワインより液面が下がっています。
- ラベルの汚れやカビ:適切な湿度のセラーで長年保管されていた証でもあります。
- 開けたての香り:抜栓直後は「還元臭(少しこもったような匂い)」がすることがありますが、グラスを回して空気に触れさせると消えていきます。
※お取り扱いについてご不明な点がございましたら、抜栓前にいつでも当店までお気軽にお問い合わせくださいませ。