北の巨匠「ヴィエ ディ ロマンス」がステンレスタンクだけで造るソーヴィニヨン「ピエーレ」の熟成バックヴィンテージが限定入荷！インポーターの定温倉庫で10年間一切動かすことなく熟成を続けた、飲み頃ヴィンテージです！

樽は一切使わない透明感あふれるソーヴィニョンの華やかなアロマ

単一畑ピエーレのソーヴィニョンを8月末から9月上旬に手摘みで収穫。コールドマセラシオン、アルコール発酵後、マロラクティック発酵は行わずに澱とともに7ヶ月間ステンレスタンクで熟成。さらに10ヶ月以上の瓶熟成後リリース。樽は一切使わずに仕上げています。

ヴィンテージ情報

（当主ジャンフランコ ガッロ氏より）

2009年から2010年の冬は例年よりも雨が多く、この冬の最低気温はマイナス18度を記録しました。これは過去40年間で最も低い気温となりました。寒い冬が続いていたので、例年よりもブドウ樹の植物活動の開始が遅く、通常、開花を早く迎えるブドウ品種は開花時期が遅かった。しかし、基本的に開花が遅いソーヴィニヨンにとっては良い影響となりました。

夏を迎えても乾燥した気温の高い日は少なく、雨も継続して降りました。8月20日以降は高気圧が広く張り出して天候が回復。ブドウの成熟が良い状態で進み、きれいなアロマを得ることができた。収穫時期の気温は例年よりも6度ほど低かったが、香りの点では非常に良い影響がもたらされた。総体的に考えて2010年は気温が低く、雨の多い年。これは、89、92、96、98、05年が当てはまります。

しかし、出来上がったワインはこれらの年と完全に異なり、想像以上に良いワインが出来上がりました。理由は、収穫期の選果にあります。ブドウ自体のボリュームは、果実味の強さはありませんが、バランスの良い素晴らしいワインに仕上がっています。果実味本来の味が強く出ていて、品種の特徴が良くわかる年でもあり満足の出来る収穫年となりました。

イタリア最高の白ワインを造る「北の巨匠」

ヴィエ ディ ロマンスはイタリア北東部、スロヴェニアとの国境にあるゴリツィア県のマリアーノ・デル・フリウリに1900年に創業した家族経営のワイナリー。

独特の深みと奥行き、エレガントな酸。他にはない際立った個性

現在のオーナーで3代目にあたるジャンフランコ・ガッロ氏はこの歴史あるワイナリーを1978年に受け継いで以来、逆風に向かうことを恐れず、このイソンツォの平野を最高のイタリア白ワイン産地に変えてみせた人物として、イタリア最高の白ワインを造る「北の巨匠」として尊敬されています。独特の深みと奥行き、エレガントな酸。他にはない、際立った個性がヴィエ ディ ロマンスの魅力。

人間の果たすべき役割は良いブドウを最高のタイミングで収穫する事

ガッロ氏は「良いブドウを作るにはテロワールを構成する4つの要素を理解することが不可欠。すなわち『人間・気候・ブドウ品種・土地』。その中で最も重要な要素は『人間』である。」といいます。決して投資目的や流行に流されるのではなく、良いワインを造るにはテロワールに最も適したブドウ品種を栽培し、凝縮したブドウを作り、完熟期を迎えたブドウを最高のタイミングで収穫することだ、というのが彼の哲学であり、これこそが人間の果たすべき役割であると考えているからです。

良いワインを造ろうとする熱い思いは長年彼を突き動かし、ブドウ栽培の研究に没頭させてきました。天候のデータ等細かく蓄積し、ワイナリーで働き始めてからも諸外国のフランスやカリフォルニア等の銘醸ワイナリーに足を運んでは、学んだことを実践し、ヴィエ ディ ロマンスでの適合性を検証してきました。頑なに自らの理論に拘るのではなく、何が一番良いか、何が間違っているのか、見るもの聞くものを全て吸収し、自らの英知として築き上げヴィエ ディ ロマンスのワインを進化させてきました。人々は彼を「北の巨匠」と尊敬の念をもって称しています。

ヴィエ ディ ロマンスとは「ローマへの道」という意味

ヴィエ ディ ロマンスとは「ローマへの道」という意味です。ワイナリーの所在地の近くにある道がローマ時代からある事が知られていてワイナリーの名前になりました。この道はフリウリ州の沿岸にあるアクレイアの街と北東に向かったチヴィターレの街をイソンツォ川に沿うように結んでいます。