コロリーノをブレンドしたエレガントキャンティフィオレンティーニ

君主論で知られるマキャヴェリ家が所有していた美しい荘園で造られるキャンティ コッリ フィオレンティーニ。有名エノロゴ、ロレンツォ ランディ氏の指導により、コロリーノをブレンドしたエレガントな味わいのキャンティです。

ファットリア ディ バニョーロの畑はフィレンツェからすぐ南、インプルネータの美しい丘にあります。標高220ｍの風通しと日当たりのよい丘の上にあり、土壌は砂利の多い泥灰岩と粘土質です。サンジョヴェーゼ90％とコロリーノ6％、メルロ4％から成るキャンティです。

濃い赤紫色の色調で、カシスやベリーを思わせる豊かなフルーツの香に湿った土、鉄分、ハーブなど複雑なニュアンスが絶妙なタッチで重なり合います。厚みのあるボディで深みとコクも申し分なく、凝縮された果実味が感じられます。グリップが効いていて濃度、タンニンもしっかりとあり、熟成も期待できます。抜栓して2～3時間経つと綺麗な飲み心地、エレガントなスタイルが更に引き立ちます。柔らかく煮込んだビーフシチュー等と相性の良いワインです。

ファットリーア ディ バニョーロは「君主論」で知られるマキャヴェリ家がかつて所有していたこともある美しい荘園で、フィレンツェから約8km南に位置します。この荘園を気に入ったバルトロメオ バルトリーニ バルデリが1811年に夏の別荘として購入しました。そして1994年に、元投資家のマルコ バルトリーニ バルデリが叔父から引き継ぎ、ハイレベルのワイン造りを目指しています。

75haのある所有地のうち、葡萄畑の面積は10ha、標高220m、風通しと日当たりのよい丘の上にあり、土壌は砂利の多い泥灰岩と粘土質です。サンジョヴェーゼ、コロリーノのほかカベルネ ソーヴィニヨンとメルロを栽培しています。5haがキアンティ コッリ フィオレンティーニ、5haがI.G.T.のためのものです。

葡萄樹の仕立てはシングル グイヨ、生産量は全体で年間わずかに25,000本という少量生産、エノロゴは国際的にも有名なロレンツォ ランディ氏が担当しています。彼は1ヶ月に1回、収穫時期には頻繁に訪れています。また彼の下で働くアレッシオ マッキアは月に3度ほど訪れます。

オーナーのマルコ氏とロレンツォ ランディ氏は、彼が有名になる前に知り合い、2度目に会った時、彼はコロリーノに注目しており、その凄さを教えてもらいました。バニョーロでは、すべてのワインにコロリーノをブレンドしています。これは、栽培に細心の注意が必要なため誰でもが栽培出来る品種ではなく、それを使っている点は他にない個性と言えます。

マルコ氏のポリシーは「売れるワインではなくて自分が好きなワインを造ること。それにはエレガンス、飲み進められることが大事」。ヴィンテージの違いは、「太っていても、スタイルが良くても全部ベスト。すべてが自分の子供。だからどれがいいとは言えない」。ラベルの中央に描かれているのは、家紋の山やぎです。