10年の熟成を経てリリース！「ビオンディ サンティ」から受け継ぐ特別区画「レ キューゼ」で造るブルネッロ リゼルヴァ

ブルネッロの象徴的存在「ビオンディ サンティ」から受け継いた特別区画「レ キューゼ」で造るブルネッロ リゼルヴァ。「ディエチアンニ（10年）」という名の通り、あえて10年の熟成期間を経てリリースされる逸品です。熟したベリー、タバコ、革、ハーブ、スパイス、ミネラルの複雑かつエレガントな香り。ジャミ―でスパイス感のある、まろやかでコクのある味わい。口の中で長く持続する余韻があります。2012年は『ワインアドヴォケイト』97点、『ジェームズサックリング』96点という高得点を叩き出しています！

『ワインアドヴォケイト』97点（2012ヴィンテージ）

「このワインは特別なもので、サンプルを送ってくれたレ キューゼにとても感謝している。ヴィンテージから10年後にリリースされた2012年のブルネッロ ディ モンタルチーノ リゼルヴァ ディエチアンニは、瓶内熟成のブルネッロの寿命を測る具体的な機会を与えてくれる。ボトルには手書きで番号が振られており、私が試飲したのは343番であった。私は当初、2012年ヴィンテージの長期熟成の良さを信じていなかったが、この見事なボトルでその考えが変わった。サンジョヴェーゼは優雅に、そして丁寧に熟成することができる。それをこのワインは教えてくれる。ワイルドベリー、ドライカレント、レッドオレンジ、土、錆びた釘のアロマが精密に収束している。10年近い熟成にもかかわらず、ワインの色は生き生きとして明るく、口当たりは軽く、輝きのある強さだ。このワインには志があり、インスピレーションを受けるだろう。残念ながら、2,000本のみに抑えてのリリースとなっている。飲み頃2022-2045年（2022年2月）」

『ジェームズサックリング』96点（2012ヴィンテージ）

「素晴らしい熟成感と美しさを見せる、遅摘みのブルネッロを紹介する。2012年は暑い年だったため、かなりジャミーなワインになったが、このワインは美しくまとまっており、ピュアなチェリーとベリーのアロマとフレーバーに加え、フローラルなニュアンスと森の床のヒントがある。余韻は長く、最後は素晴らしくソフトでフルーティな味わい。有機栽培のブドウを使用。今飲んでもいいし、寝かせてもよい（2021年9月）」

除草剤、農薬不使用の有機農法。10月上旬に収穫を手摘みで行い、収穫して30分以内に破砕。温度管理されたステンレスタンクで発酵（29度以下、天然酵母、18日間）とマロラクティック発酵。2000～3000リットルのスラヴォニアオーク樽で48ヶ月、瓶内で60ヶ月熟成させます。生産本数は4000本。

「レ キューゼ」は、かつてビオンディ サンティ家が所有していた区画の名称で、同家のブルネッロ リセルヴァ用のブドウ栽培が行われていた特別な区画。ビオンディ サンティ4代目当主タンクレディは、息子の5代目当主フランコと娘のフィオレッラにレ キューゼを東西に分割して相続しましたが、フィオレッラの他界後、彼女の娘のシモネッタが東の区画の相続を受け、1990年、夫のニコロとともに新たに「レ キューゼ」としてワイン造りをスタートさせました。

現在は二人の息子、ロレンツォがブドウ栽培とワイン造りを行います。母木の選定（樹齢60～70年）は、ロレンツォの曽祖父にあたるタンクレディが行い、最高のサンジョヴェーゼ グロッソと言われるBBS11クローンを有すビオンディ サンティ家以外では唯一の蔵元でもあります。当初から農薬、化学肥料等の使用は一切行わず、温度管理は行うもののワイン造りは伝統的な手法によるもの。彼らのブルネッロ リゼルヴァはブルネッロとしては最長熟成で、収穫後10年を経た後にリリースされます。