バルバレスコの偉大な造り手として国際的に高い評価を受ける生産者協同組合「プロデュットーリ デル バルバレスコ」のクリュ バルバレスコ リゼルヴァ「パイエ」！2016年は非常にバランスが良く、大ぶりで恰幅の良いブーケに見事なストラクチャーを備えた長期熟成ポテンシャルの高いワインに仕上がった年です。2016ヴィンテージは『アントニオガッローニ』で96点、『ワインアドヴォケイト』と『ワインスペクテーター』で95点を獲得しています！

若々しくフレッシュな果実味が特徴の「パイエ」

プロデュットーリ デル バルバレスコが所有する9つの畑の中で最も小さい僅か1.8ヘクタールの広さの「パイエ」の畑はカルシウムが豊富な石灰と粘土の混じる砂礫質の土壌で、標高220～260メートル南西向きの1.8ヘクタールの広さです。四方を山で囲まれた半円形の盆地で、朝は涼しく午後には暑くなり、酸味が強く若々しくフレッシュな果実味が特徴です。ポーラに比べると甘みが少ない印象です。ステンレスタンクを使用し30度で32日間発酵させ、完全にマロラクティック発酵。オークの大樽で36ヶ月樽熟成させた後、最低9ヶ月瓶内熟成。

プロデュットーリデルバルバレスコの9つのクリュリゼルヴァ

クリュバルバレスコは9つあり、それぞれ偉大な年にのみ造られ、収穫年から5年の歳月を経てリリースされます。各々の畑の個性を最も純粋かつ、最高の形で味わえるよう、全て同じ醸造方法で造られます。

9つの単一畑のワインを最も軽快な味わいのものから最も力強く骨格のしっかりしたものの順に並べると以下の通りです。

Barbaresco Riserva Pora （ポーラ）

Barbaresco Riserva Paj （パイエ）

Barbaresco Riserva Ovello （オヴェロ）

Barbaresco Riserva Rio Sordo （リオ ソルド）

Barbaresco Riserva Asili （アジリ）

Barbaresco Riserva Rabaj （ラバヤ）

Barbaresco Riserva Muncagota （ムンカゴタ）

Barbaresco Riserva Montefico （モンテフィコ）

Barbaresco Riserva Montestefano （モンテステファーノ）

ヴィンテージ情報

2016年は非常にバランスが良く、大ぶりで恰幅の良いブーケに見事なストラクチャーを備えた長期熟成ポテンシャルを秘めたヴィンテージ

2016年は、生育期が非常に長引いた年で、1月から2月初旬にかけて雨の少ない暖かい日が続き、2月末から3月にかけては気温が急激に下がって雨が多くなり、土壌に十分な水分が蓄えられました。春は雨の多い気候と共に幕を開けましたが、夜間は寒冷で、病害リスクが軽減されました。6月20日にようやく例年並みの気温となり晴天が続きましたが暑すぎず、ブドウの熟成が例年よりゆっくりと進みました。9月後半は、日中は暖かく夜間は寒冷という理想的な気候条件に恵まれ、ストラクチャーとフェノール成分の発達を促進しました。収穫は、10月の第1週から美しい晴天の下に始まり、アルコール度数は2015年よりも低かったものの、非常にバランスが良く、大ぶりで恰幅の良いブーケに見事なストラクチャーを湛えた長期熟成ポテンシャルの高いワインに仕上がりました。

ワインガイド評価

『アントニオ ガッローニ』96点（2016ヴィンテージ）

2016年のパイエは、深みのあるスパイスの魅力的な香りとともに始まる。美しい層をなし、圧倒的な濃厚さと力強さがグラスから伺える。青色や紫色の果実、クローブ、ラヴェンダー、メントールが、このリッチで魅惑的なバルバレスコに非常に多くの特徴をもたらしている。タンニンは健在だが、果実の濃厚さに埋もれてしまいそうな印象だ。実に見事なワイン。飲み頃2024-2041年（2020年10月）

『ワインアドヴォケイト』95点（2016ヴィンテージ）

輪郭の際立つラインとエレガントなシャープさが感じられ、チェリーとカシスのアロマがスモーク、タール、甘草へとゆっくりと変化してゆく。このワインは、美しく清らかで、芳醇な香りを持つ。整然としていて余分なものが一切ない。口当たりも良く、しっかりとしたストラクチャー、タンニン、張りのある果実味が特徴的だ。この年のパイエは、非常に素晴らしい。飲み頃2024-2045年（2021年6月）

「ワイン最高峰の生産者協同組合」として、国際的に高い評価を受ける「プロデュットーリ デル バルバレスコ」。

協同組合による高品質なバルバレスコ

生産者協同組合である彼らのワインは、組合員である56人の栽培農家が造ったブドウから造られますが、収量制限からブドウを運ぶカゴの大きさに至るまで、その品質基準はとても厳しく、少しでも基準から外れると受け付けてもらえません。こういった厳しい取り決めのおかげもあり、彼らは協同組合でありながら高品質のワインを造りだすことができ、世界でも最も優れた協同組合の一つとされているのです。

国際的ワインガイド各誌で90点以上の高評価ワインが続出し、『ガンベロ　ロッソ』でも最高賞トレビッキエリを獲得するなどイタリア国内外において素晴らしい実力と人気を誇っています。

畑毎の素晴らしい個性を持つクリュ バルバレスコ

彼らのワインの中で特に高い評価を受けるのが、畑（クリュ）の名前をつけてリゼルヴァとしてリリースされる9つの「クリュ バルバレスコ」です。ミクロクリマ（微気候）と呼ばれる畑毎の特徴的な個性が表れるバルバレスコ最高と称される畑「ラバヤ」、「オヴェッロ」、「モンテステフィーノ」をはじめとした畑を所有していますが、リリースに関してその判定はとても厳しく、最近では1998、2002、03、06年は通常のバルバレスコにブレンドされ、クリュとしてはリリースしないほど。例年クリュ毎の生産量も15000本程にまで絞っていることも品質の高さを裏付けます。

伝統的なピエモンテの品種ネッビオーロから造られるワインは、スパイスとフルーツの凝縮された複雑な風味があり、偉大なワインを造る要素となるタンニン、酸、果汁エキスの独特なコンビネーションが表現されていて、すばらしい味わいに仕上がっています。

国際的にも非常に評価が高く、リリースされる度にクリュバルバレスコは世界中のレストランやソムリエから引き合いがあり、その人気と実力は一般的な農業協同組合のレベルを遥かに超え、一流カンティーナ同等もしくはそれ以上の素晴らしいバルバレスコを産みだしています。