モンタルチーノ西部に位置する1950年創業「シルヴィオナルディ」が秘蔵単一畑「ポッジョ ドリア」のブドウを使用して良年のみ生産する秘蔵クリュブルネッロ「ポッジォ ドリア リゼルヴァ」です。2012年はデカンターのブルネッロ2012年特集で最高得点96点、『ジェームズサックリング』で94点、『ワインアドヴォケイト』で92点、『ヴェロネッリ2018』でスーパー3ステッレ（最高賞青3つ星）を獲得しています！

『デカンター』ブルネッロ2012年特集でNo.1ブルネッロに輝く最高得点！

限られた年にしかボトリングしない秘蔵単一畑「ポッジョ ドリア」2012年が英国『デカンター』2017年8月号ブルネッロ2012年特集で、96点を叩き出しています！イルマッロネートの最高峰ブルネッロ「マドンナ デル グラツィエ」（95点）、「サルヴィオーニ」（95点）、「ポッジョ ディ ソット」（94点）を抑えての最高得点を獲得しています！

『デカンター』96点（2012ヴィンテージ）

「第一印象は閉じているが、香りは新鮮味がある実に精妙だ。非常に繊細なタンニンが寄り添う縦に伸びる力強い口当たりがあり、スパイスやハーブのニュアンスが絶妙に混じり合う。溢れんばかりの黒い果実のニュアンスが現れてくる。長く続く味わいで凝縮感に満ちたフィニッシュだ。テロワールの優美な表現が詰まっている。飲み頃は2019～2032年頃まで」

『ジェームズサックリング』94点（2012ヴィンテージ）

「これはタイトで非常にレイヤーがあり、フレッシュなフルーツ、歯ごたえのある洗練されたタンニン、そして長く風味豊かな後味がある。フルボディで歯ごたえのある仕上がり。あと2、3年経つと柔らかくなるだろう。（2018年9月）」

『ワインアドヴォケイト』92点（2012ヴィンテージ）

「生産本数は僅か3,000本あまり。ブルネッロ ディ モンタルチーノ リゼルヴァ ヴィニェート ポッジォ ドリア 2012は、シルヴィオ ナルディの歴史的最高ワインだ。これはダークで濃縮感のあるワインで、2012年の温暖な条件と乾燥した夏のおかげで、充分な色味と肉感がある。アロマは広く、フラットでパワフル。複雑さもさることながら、このワインは充分なダイレクトなフレーバーの強さがあり、余韻も長い。飲み頃2020年-2030年。（2018年3月）」

『ヴェロネッリ』2018で最高青3つ星！

ポッジョ ドリア」2012年は『ヴェロネッリ』2018で最高評価のスーパートレステッレ（青3つ星）を見事に獲得！国内外で最高峰の評価を掴んでいます！

2021年11月にオーナーのエミリアさんにお話を聞きました！

「このワインも毎年は造らず、良年のみ約3000本の生産となります。ポッジォ ドリアの畑は0.7ヘクタールと非常に小さい畑で、モンタルチーノ西部に所有する広大な土地の中にポツンとあるんです。周りに生産者はほとんどおらず、周囲では小麦などが生産されています。1950年にポッジョ ドリアのあるカザーレ デル ボスコを購入しました。当時はまだDOCGの規定がない1954年にブルネッロを生産し始めました。私たちはモンタルチーノで6番目に生産を開始したブルネッロ生産者なのです」

2021年11月に「ブルネッロ ディ モンタルチーノ リゼルヴァ ヴィニェート ポッジォ ドリア」2012ヴィンテージを試飲しました。ガーネット色がかったルビーレッド。繊細な果実やハーブ、やや甘草などのスパイス香があります。味わいは香り同様で、繊細な黒系や赤系の果実、スパイス、ハーブの風味。タンニンの存在がポッジォ ドリアの上質で優美な味わいを持ち上げているようで、美しさのある余韻を長く長く持続させてくれます。

優れた複雑さ、フィネスとエレガンスと凝縮感に富んだ素晴らしいサンジョヴェーゼが生まれる単一畑

モンタルチーノ西部カサレ デル ボスコエリア、シルヴィオナルディのカンティーナの目の前に単一畑「ポッジョ ドリア」は位置します。標高は260メートル。珪岩を含む砂と粘土質の土壌で1ヘクタール当たり5200本の高密植栽培でブドウの凝縮度を高めています。2012年は10月第2週に全て手摘みで収穫します。「ポッジョドリア」の畑から産まれるブルネッロは優れた複雑さ、フィネスとエレガンスと凝縮感に富んだ素晴らしいサンジョヴェーゼが生まれます。

年産わずか3500本。滅多にお目にかからないシルヴィオナルディの秘蔵ブルネッロ

収穫されたブドウは26日間の醗酵、マセラシオン後、フレンチオークのトノーで18ヶ月間（新旧樽を併用）、その後スロヴェニア産オークの大樽で12カ月熟成させます。樽熟成後は少なくとも36カ月の長期瓶内熟成を経てからようやくリリースされます。良年しか造られず、過去には2004、2006、2010が造られました。年産わずか3500本。滅多にお目にかからないシルヴィオ ナルディの秘蔵ブルネッロです。当初よりリゼルヴァの規定を満たしていましたが、表記はされていませんでした。2019年10月入荷分の2012ヴィンテージよりリゼルヴァ表記となりました。

シルヴィオ ナルディは、1950年にモンタルチーノの自然豊かな美しい土地に1,216haの土地を購入、ワイナリーを創めました。彼は父から継いだ、世界中に販路を持った農業用機械の仕事に打ち込むかたわら、ブルネッロのワインに情熱を注ぎました。その先駆者の一人として、1967年に結成された同協会の最初のメンバーにも名を連ねました。

畑は80ha、モンタルチーノの西部と東部の標高140～420ｍの斜面に位置します。畑は大きく３つのエリアに分かれ、西部にはワイナリーの中心であるカサレ デル ボスコ、東部には粘土石灰質土壌の優れた畑マナキアーラとコロンバイオーロがあります。それらを36の畑に分けて、葡萄を栽培醸造しています。

今日のシルヴィオ　ナルディの名声を確立したのは、シルヴィオの末娘エミリア ナルディ。彼女は1990年に代表者となると、兄弟と協力して伝統を大切にしながら様々な分析も行って畑とワイナリーの改革を積極的に行いました。1995年にはマナキアーラの畑でブルネッロを造り、これがやがてシルヴィオ ナルディのシンボル的な存在になりました。