マルケ州マテリカに位置するヴェルディッキオの歴史的な造り手"ヴィーニ ガリアルディ"が造るヴェルディッキオ ディ マテリカDOCの「セレッツィオーネ ガリアルディ」です。晩熟のヴェルデッキオを手作業で収穫。マロラクティック発酵の後、セメントキューブに移して4ヶ月程熟成しています。リンゴ、柑橘類のフレッシュフルーツの香りが印象的。厚みのある果実とキレイな酸のバランスの良い味わい。旨味をしっかりと感じる辛口のヴェルディッキオです！

晩熟のヴェルデッキオを手作業で収穫

マテリカのヴェルデッキオは「山のヴェルデッキオ」と呼ばれ、標高500m程の高地で栽培されています。ガリアルディの主な畑は"カバリエリ"と呼ばれる標高450-500mの南東に向かった斜面にあります。このワインは晩熟のヴェルデッキオを100％使用。収穫は10月中旬に全て手作業で行います。収獲時は平均気温が日中は15℃、夜間には10℃まで下がっているのでクーリングマシンは必要ありません。収穫量はDOCが定めた収量13000kg/haに対して9000kg/haまで抑えています。

厚みのある果実とキレイな酸のバランスの良い味わい

収穫後すぐに破砕しジュースのみを一晩静置。その後16-17℃で15日程アルコール発酵。その後自然に任せてマロラクティック発酵。通常は12月に自然に終了。セメントキューブに移して4ヶ月程熟成させています。ボトリング後1ヶ月の瓶熟成を経て出荷しています。フレッシュフルーツ（リンゴ、柑橘類）のアロマが特徴的。白い花、アーモンドの香りも。厚みのある果実とキレイな酸のバランスの良い味わい。旨味をしっかりと感じる辛口のヴェルディッキオです。

1950年代にジーノ ガリアルディによって設立されたガリアルディのワイナリーは、マチェラータ県マテリカの丘陵地帯にあります。ガリアルディは常にマテリカのワイン、特にヴェルディッキオの歴史的ブランドを代表してきました。県内初のボトリング会社で、1967年にはマルケ州で初めてDOCマーク付きのヴェルディッキオを生産した会社のひとつとなりました。また2009年にはヴェルディッキオ ディ マテリカ リゼルヴァで初めてDOCGマークを取得しています。

現在、ワイン造りの伝統は創業者の子供であるウンベルト氏とララ女史によって受け継がれています。ウンベルト氏は、1992年にエノログを取得し、1993年に父からワイナリーを引き継ぎ現在に至ります。キャラクターの違う4区画を計12ha所有。「ワインの品質は90%葡萄の品質により決まる」と考える彼は平均樹齢を40-45年程に保ち、硫黄と銅以外、除草剤、殺虫剤、化学肥料を使わない自然な農法で葡萄を育てています。畑の土は柔らかく、様々な種類の雑草、花、昆虫にあふれています。

ワイン醸造は70％が有名なヴェルディッキオ ディ マテリカで構成され、少量のサンジョヴェーゼ、メルロー、チリエジョーロの赤ワインがその脇を固めています。さらに、粘土製のアンフォラで熟成させた「自然派ワイン」も少量生産しています（ヴェルディッキオとサンジョヴェーゼの両方）。ワインは、亜硫酸塩の使用を制限し、ブドウ品種の認知度を高めることを目指し、地域と消費者を完全に尊重して生産されています。