ギリシャ、ナウサ地区に位置するドメーヌ ダラマラの「ナウサ」です。地場品種クシノマヴロを100％使用。自然酵母を使って発酵、木樽にて7ヶ月間熟成させています。鮮やかな赤い果実味と酸とタンニンの美しいバランスが印象的。しなやかでベルベットのような口当たりの赤ワインです！

自然酵母を使って発酵、木樽にて7ヶ月熟成

ブドウは1999年、2005年、2009年に植えられたビオロジック栽培のクシノマヴロ100%を使用。畑は標高220-250mの南東向きで石灰岩、粘土質を含む土壌。パリオカリアス畑に植わる若い樹齢のブドウと、ガストラとポッラ ネラの両畑産のブドウから造られます（ちなみにパリオカリアス畑の高樹齢から収穫したブドウは、単一畑のキュヴェ"パリオカリアス"に使用されます）。収獲したブドウにマセレーションを8-10日間行う。そしてステンレスタンクにて自然酵母を使い12-16日発酵。木樽にて7ヶ月間熟成しています。

鮮やかな赤い果実味と酸とタンニンの完璧なバランス！

フレッシュなイチゴとドライトマトの香り。鮮やかでジューシーな赤い果実味と酸とタンニンの美しく完璧なバランス。スパイスのニュアンス。ベルベットのようななめらかな質感のクシノマヴロです。

ドメーヌ ダラマラは1840年から5世代以上も続くワイナリーで、現在はヤニスとコスティスの父子でのワインづくりをしています。コスティスはボーヌの醸造学校を卒業後、ブルゴーニュや南仏のナチュラルワインメーカーの元で経験を積み、2010年に20代でワイナリーに戻り、本格的に働き出しました。古くからの農家であるダラマラ家は、小さな畑をいくつも持っており、樹齢40年を超える古い樹も多く、自根の畑も少し所有しています。

所有する畑は石の多いパリオカラスと呼ばれる地区にあり、ワインに集中力と複雑さを与えます。地域一帯を見下ろすヴェルミオン山によるミクロクリマ（朝夕に冷涼な風が吹き、クシノマヴロに美しい酸味を与える）が与えてくれる爽やかさを表現します。「パリオカラス 2011」 は5 世代にわたって受け継がれてきた家業であるワイン造りを 6 世代目であるコスティスが初めて100％醸造を任されたキュヴェで、世代交代の味わいを感じます。ナウサは山の幸が豊富であることから、自分の家族を始め地域の人たちは、それらの料理に合うようしっかりした複雑味のあるワインを好んできました。

マケドニア地方の主要赤品種であるクシノマヴロの他にも、ネゴスカやマラグズィアなどの地品種のみを栽培。ナウサの涼しい気候からくる、冷涼な酸と、主要使用品種であるクシノマヴロの果実味と強めのタンニンが、バリック醸造、熟成を経て、高いレベルでしなやかにまとまっています。小規模で、家族経営の、昔ながらのワイナリーで、コスティスを中心に、地域の若手の農家とも、協力して収穫祭なども行い、地域の文化の保存の中心になっています。