健康で熟したブドウからワインを造る「ヴァイングート スールナー」

オーストリアのニーダーエステルライヒ地域で、健康で熟したブドウからワインを造っている「ヴァイングート スールナー」。標高250-350mの南向きの河岸段丘にあるブドウ畑ではビオディナミでブドウを育て、野生酵母でワインの発酵を行っています。このワインは5種類のブドウをブレンドした、比類なく軽やかで果実味豊かな、夏にぴったりなロゼワインです。

ステンレスタンクで野生酵母を使ってゆっくりと発酵

標高290-320mの畑でビオディナミ栽培された樹齢30年程のブラウアー ツヴァイゲルト、メルロー、ブラウアー ブルグンダー、カベルネを収穫。マストはすべてのアロマを保つために、ステンレスタンクで野生酵母を使ってゆっくりと発酵させます。ステンレスタンクで熟成させたロゼは、フレッシュさを保つために春先の寒い時期にボトリングされます。

飲み心地の良いミネラリーでフルーティなロゼワイン

軽やかでフレッシュ、イチゴやラズベリー、ハーブの香る、飲み心地の良いミネラリーでフルーティなロゼワインです。

妻ダニエラの愛称と、4つの意味からなるネーミング「ダーニ」

「ダーニ」はオーナー醸造家のトーニ スールナの妻ダニエラの愛称であり、D: delicious(おいしい)、A: animated（活き活きとした）、N:natural(自然の)、I:individual(個性的な)の4つ意味にもかけられたネーミングです

ヴァイングート スールナーは生産地域ヴァグラムの北西部で、隣接する生産地域カンプタールを縦断するマンハーツ山脈の南端に位置するゲーシング村にあるワイナリー。ドナウ川に向かって開けた高台に所有する16haのブドウ畑は、標高250-350mの南向きの河岸段丘にあって見晴らしが良い場所にあります。

トーニは1995年にダニエラ ヴィーニュさんとの結婚を機にビオロジックへの転換を決意。1997年にはそれを完了して、2004年にはビオディナミへと移行しました。「自然と共に働いて生きる」ことをモットーに、「魂と個性とエネルギーがこもった、飲んで美味しく体に良いワイン」を目指しています。ビオディナミで活性化した土壌にはマンハーツ山脈の花崗岩が混じり、砂、砂利、それにレス土が厚く堆積。昼にはパンノニア気候の乾いた熱風が吹き、夜は山から冷気が降りてブドウの成熟とアロマの蓄積を助けます。

品種の大半はグリューナー・ヴェルトリーナーで、他にリースリング、ツヴァイゲルト、ザンクト ラウレント、カベルネを栽培し、ステンレスタンク、大樽、小樽で野生酵母で発酵する。中でもヴァグラムが発祥の地と言われているローター ヴェルトリーナーを、1930年代に作られたせっ器

（ストーンウェア）のタンクで醸し発酵した「イルデン」は、トーニとダニエラの好奇心と志を象徴しています。

ヴァイングート スールナーではワイン造りだけでなく、1haの果樹園でリンゴや梨を、16haの農地で様々な穀物を栽培し、豚、羊なども飼育する複合農家で、森林も約5ha所有しています。