バジリカータの地でアリアーニコ デル ヴルトゥレに特化した造り手グリファルコの「ダジネストラ」です。石灰質土壌の単一畑で収穫したアリアーニコを100%使用。有機栽培で育てた古木のブドウを大樽で18ヶ月熟成させています。黒スグリやダークチェリーの果実香で高い粘性があります。豊かでまろやかな果実味、硬質でたくましい構造、しっかりとした酸味で更なる熟成の可能性を感じさせる赤ワインです！2018年は『ヴィタエ2023』で最高賞4ヴィティ、『ワインスペクテーター』で94点を獲得しています！

スラヴォニアン オークの大樽で18ヶ月熟成

古木が多く植えられたジネストラの畑は風の抜けが非常に良く、標高580ｍにあり昼夜の寒暖差も大きいです。また土壌も石灰を含む火山性土壌で、骨格のしっかりした熟成も楽しめるワインが出来上がります。ブドウは平均樹齢60-70年のアリアーニコを100%使用。栽植密度はヘクタールあたり8000本です。5,500リットルのスラヴォニアン オークの大樽を使い、28度を超えない温度で発酵。その後、果皮浸漬とマロラクティック発酵を実施。再びスラヴォニアン オークの大樽を使って18ヶ月熟成させています。

豊かでまろやかなしっかりとした果実味

輝きのあるガーネットの色彩で高い粘性を持っています。黒スグリやダークチェリーの果実香が主体。シナモンや丁子のようなスパイス香も。キメの細かいタンニンで、豊かでまろやかなしっかりとした果実味を感じます。硬質でたくましい構成、しっかりとした酸味で更なる熟成の可能性を感じます。最後に長い余韻も楽しめます。

バジリカータに移り住み創立した「グリファルコ」

グリファルコは、あのヴィーノ ノービレ ディ モンテプルチアーノの代表的造り手「サルケート」の創業者が、アリアニコに魅せられてトスカーナからバジリカータに移り住み創立したワイナリー。2004年創立とまだ歴史は浅いですが、創立前から何年もかけて土地の研究と先行投資をし、ヴルトゥレの高い標高と火山性土壌の特徴が良く表現されたワインを造りだしています。

南イタリアで古くから愛されるブドウ品種「アリアニコ」

アリアニコは、南イタリアで古くから愛されるブドウ品種です。バジリカータ州で初のDOC認定を受けたアリアニコ デル ヴルトゥレと「南のバローロ」と称されるカンパーニア州のタウラージが有名です。長期熟成に耐えるしっかりとした酸とパワフルなタンニンを持ち、若いうちは少し飲みづらさを感じるものも多くあります。

トスカーナを捨ててまでアリアーニコの将来性に捧げた一家

トスカーナ、モンテプルチアーノの村で20年に亘りサルケートを運営してきた一家がその成功を捨ててでも行いたかったのは、サンジョヴェーゼに勝るとも劣らない高い酸を内包した葡萄アリアーニコと、その栽培に適したヴルトゥレの大地に惚れ込んだからでした。幾度と無くこの地を訪れ、5年の歳月の間、トスカーナのカンティーナまで農家より購入した葡萄を運び込み、実験と検証を行う中でますますその魅力に執りつかれると共に、この地での良質なワイン造りの確証を掴んだのです。

畑は4ヶ所に点在

現在所有する畑は20haで4箇所に点在しています。「マスキート」畑は樹齢30年の古木、標高450mに達します。「ジネストラ」畑は標高580mにあり石灰を多く含む凝灰質粘土。「ヴェノーザ」畑は平均樹齢10年、標高400mにあります。「ラポッラ」畑は最も標高が低く200m～250mの位置にあります。

アリアーニコ デル ヴルトゥレに特化したワイナリー

アリアーニコ デル ヴルトゥレのみを生産するワイナリーです。しなやかで滑らかさとフレッシュ感を持ちコストパフォーマンスの高いベーシックラインがグリコス。アリアーニコの持つしっかりとしたボディ感を楽しめる基幹商品のグリファルコに加えて、それぞれの土壌の違いを確実にワインに反映させた単一畑のワインがダマスキートとダジネストラです。