ブドウの出来が良かった年のみ造られるフランチャコルタ

ブドウの出来が良かった年のみ、古い、日当たりの良い9つの自社畑から厳選して収穫したシャルドネ100％で造られるミッレジマートフランチャコルタがサルヴァデックです。SALVADEK とは、ロンバルディアの方言で「野性的」という意味があります。95％は最良のクリュのブドウを醸造、5％はリザーブワインを使用しています。

味の爆発力があるのでお肉料理とも併せてみたい

2017年7月に「ヴィーノ デッラ パーチェ」の内藤和雄ソムリエと試飲しました。「熟成香の複雑な香り。リザーブワインは5％のみしか使っていませんが非常に複雑な印象です。辛口でブリウォッシュを思わせる香りがあり、イースト香がハッキリと感じられ、酸も豊富で残糖も少ないですね。ミレジマートでありながら複雑です。ツナと相性が良いですね。ツナサンドと合わせてみたくなります。ミネラルが豊富で苦味も良いです。塩茹でしたレンズ豆のサラダをオリーブオイルで。味の爆発力があるのでお肉料理とも併せてみたいです。ローストポークをソースを使わずに塩とオリーブオイルの味付けで。四国などで食べられている太刀魚等の白身魚の天ぷらも良いですね。モンテロッサはどのキュヴェも個性がありその造り分け感が凄く、それぞれ一つ一つがどれも心おきたくなる程のレベルの高さがあります。」と話してくれました。

華やかな香りと力強く複雑な味わい

フランチャコルタDOCG エリアでボルナート、ブレーシャ近郊の丘陵にある9のクリュのシャルドネ100％から造られます。80％は最良のクリュのブドウを醸造、20％はリザーブワインを使用しています。ブドウを選別し、上質なもの（全体の58%以下の量）をソフトプレス。一次発酵はステンレスタンクと、一部オーク樽を使用しています。単一畑毎に別々に醸造しブレンド。最低30ヶ月間の瓶内二次醗酵を経てリリースされます。シャルドネから造られるエレガントな辛口フランチャコルタ。モストの一部は、オーク樽で発酵を行い、またリザーブワインを加えることで、力強く複雑な味わいに仕上がっています。華やかな香りが印象的です。

「モンテ・ロッサ」は、フランチャコルタワイン協会の初代会長を務めたパオロ氏が経営するワイナリー。1972年の創業で、家族経営の小規模ワイナリーながら、その実力は高く、フランチャコルタのトップワイナリーのひとつとして評価されています。

フランチャコルタ地区の多くの造り手はスパークリング以外にもスティルワインを造るワイナリーも多いのですが、モンテロッサはD.O.C.G.フランチャコルタだけを生産。つまり、「スパークリングワインの生産」だけにワイナリーの力の全てを注いでいます。

ワイナリーのフラッグシップはなんと言ってもカボション フランチャコルタ ブリュット。出来のいい年だけに造られる、ヴィンテージ表示(ミッレジマート)のフランチャコルタ。実に40ヶ月以上の長期熟成を経て生まれます。タバコやスパイスを感じさせる香りは複雑でパワフル。ソフトできめ細かな泡立ちはまるでムースのよう。イタリアで最も権威のあるワイン評価誌『ガンベロロッソ2004版』で年間最優秀スプマンテの栄誉に輝き、その地位を不動のものにしました。