ラ マンチャの自然派「マス ケ ヴィノス」が造る大人気デイリー樽熟赤

3人の仲間によって設立したスペイン、ラ マンチャ地方のワイナリー「マス ケ ヴィノス」。SO2無添加や、マロラクティック発酵にはアンフォラを使用するなど、現代的な技術と伝統的手法の回帰を見事に調和させる造り手。そんな彼らが有機農法のテンプラ二ーリョ100％で造る樽熟成赤「エルカビオ ロブレ」。青いベリーのアロマ、程よい重量感とベルベットのように洗練された口当たりです！前2015年は『リアルワインガイド』誌で旨安大賞を受賞。2016年は『ワインアドヴォケイト』で90+点を獲得しています！

2022年11月にマスケヴィノスのオーナー、アレハンドラ シュメデスさんにお話を聞きました。

「深さとボリュームのあるデイリー赤ワインです。果実味を打ち消さないように、新樽は使わず2年樽を使用しています。このワインは、ワインショップ、レストラン、インターネット販売においてアメリカやドイツで大成功を収めています」

2022年11月にエルカビオ ロブレ2016ヴィンテージを試飲しました。濃いルビー色。やや凝縮感のある果実のアロマ。軽やかさと複雑さを両立するほどよい厚みを感じます。赤系果実のジャムっぽさも少しあります。味わいは香り同様で、ほどよいボディと複雑味。少し時間が経つと開いていき、複雑さと凝縮感が際立っていました。

『リアルワインガイド』永遠の旨安大賞を受賞！

『リアルワインガイド』2018年秋の63号で「これまでに旨安大賞を受賞したワインは、ヴィンテージが変わっても旨安大賞に値するかどうか」を検証した企画で見事「今も旨安大賞だった」と認定。“永遠の旨安大賞”の称号を獲得しました！「このテンプラニーリョ、結論から言うと、濃いけどエレガントで非常に美味しかったです。（初登場の2005ヴィンテージから）10年近く経過しても300円しか上がっていません。これ、本当に凄いと思います。」とオススメコメント！その他、漫画「神の雫」のコラムに掲載、パーカーが選ぶスペインのトップバリューワイン100にも選出されています！

ワイン名の「ロブレ」はスペイン語で樽の意味

畑は海抜750ｍの石灰質や粘土質の土壌。場所の環境としては、一日の気温差が大きい大陸性気候になっています。テンプラ二ーリョは樹齢30-50年の樹から9月末に手積みにより収穫。ステンレスタンクで徹底的な温度管理下で低温発酵。ティナハというアンフォラでマロラクティック発酵後、フレンチオーク樽（ロブレはスペイン語で樽の意味）で6ヶ月熟成しています。きめ細かいタンニンがあり、程よい重量感とベルベットのように洗練された口当たりです。フィニッシュには心地よい苦味があります。

ワインガイド評価

『ワインアドヴォケイト』90+点（2016ヴィンテージ）

有機農法で栽培された古樹のセンシベル（テンプラニーリョ）で造られている。ステンレスで発酵させ、短めのマセラシオンを行い、フレンチオークの旧樽で6ヶ月間熟成。果実味主体の香りに、甘いスパイスのタッチ。1999年に生産を開始した最初のワインで、20年経った今でも彼らの主力商品だ。味わいは、きめ細かいタンニンがあり、程よい重量感とベルベットのように洗練された口当たり。フィニッシュには心地よい苦味。これはラ マンチャのセンシベルの教科書である。洗練され、整っている。生産本数は13万本。2017年11月にボトリング。飲み頃2019-2022年（2019年5月）

マス ケ ヴィノスはマルガリータとゴンサーロの夫婦とアレハンドラという友人同士がトレドからほど近いメセタ デ オカーニャにある1851年からあった古い家族経営のワイナリーを買い取り、修復したところから始まりました。ここで彼らは1999年に自らのワイナリーを立ち上げ、センシベル、ガルナッチャ、アイレン、マルバールなどの土着品種の研究を行っていました。

2007年にラ マンチャ地方のドスバリオスから数キロ離れたカバニャスデイェペスの町に新しいワイナリーを設立。ブドウ園とオリーブ畑に囲まれた場所にあります。ワイナリーからほど近い35ヘクタールの畑では、エコロジー農法によりブドウを栽培しています。また、アイレンとセンシベルの村にある畑では樹齢80年以上の古い灌木のブドウも栽培しています。

3人はワイン造りに使用する材質などにもこだわり、マロラクティック発酵には昔から使われてきたアンフォラ（土壺）を修復して用いるなど、現代的な技術と伝統的手法の回帰を見事に調和させています。またワインを造る全ての工程で、注意深い作業が行われています。

最も活気のあるスペインの ワイン生産地D.O.ラ マンチャ

30,000平方キロメートル以上あるスペイン最大のD.O.ラ マンチャ。熱く不毛の平野であるマドリードから南に約60キロのカスティーリャの大地に位置しています。この地は品質の高いブドウとワイン造りにおいて歴史的な地域であり、注意深いワイン造りと理想的な生育条件 (標高の高さ、昼夜の寒暖の差)があいまって、この数年で最も活気のあるスペインの ワイン生産地の1つに変り、注目されています。その中でイベリア半島のほぼ中心、マス ケ ヴィノスが拠点を置くドスバリオス地域も大陸性気候で夏と冬の寒暖差が激しく、ブドウは理想的な成熟をする環境になっています。