濃いけれどエレガント系のバランスの良さ

テイスターの川頭義之さんによると、「ブルーベリーを基調とした紫の果実味と共に、しっかりとした酸味が骨格を成しタンニンもキレイに溶け込んでいます。塩みを感じさせるミネラルもしっかり、トータルなバランスが良いです。濃いけれどエレガント系」と大絶賛されています！

コストパフォーマンスの優れた年にのみしか造らない傑出した品質

品質が高く、コストパフォーマンスに優れた年しか造りません。自家畑と買い取りと50％ずつのブレンドします。内訳は、ロエにあるドメーヌの区画（グルナッシュ、メルロ）のもの、さらにグルナッシュはロエとクルテゾン、シラーとカベルネはリュベロン、メルロはロエとラストーから購入しています。澱と共にタンクで熟成し、その後瓶詰めします。若々しい色合いと風味があり、適度なタンニンと少し甘みを感じる果実味を合わせ持っています。ヴァン ド ペイとしては非常にバランスのとれた傑出したワインです。

アヴィニョンから北北東へ30km、ヴォクリューズ県の象徴的山脈「ダンテル ド モンミライユ」の麓にドメーヌ サンタ デュックは位置しています。1874年以降、6世代に渡るグラ家、それぞれの世代がガロ-ロマン時代から知られているこのジゴンダスの発展に貢献してきました。ドメーヌ名はこの地域に生息するミミズク「サンタ デュック」が由来になっており、この猛禽類のように鋭い造り手のビジョンは常に遠くに照準を合わせています。

ロバートパーカー氏も注目の造り手

1985年、イヴ グラは父エドモンの後を継ぎ、豊かで熟した果実味、野生のハーブ、素晴らしい余韻を持つワインに新たな国際的な側面を与えています。「サンタ デュックは、クラシックなジゴンダスの力強さ、豊かさ、火力を兼ね備え、このアペラシオンの多くのワインに欠けている優雅さと純粋さを兼ね備えている」とロバート パーカー氏は書いています。

最小限の人間による介入が健全なブドウを育てる、山麓ヴィニュロンの哲学

1994年、イヴ グラは新たなプロジェクトに着手します。彼は、ジゴンダスの教会とホスピスの上に位置する忘れられたブドウ畑を復興させ引き立たせています。それが8つのリューディの内の一つ「クロ デリエール ヴィエイユ」です。リューディ毎に土壌や日当たりが異なったとしても哲学は変わりません。具体的には、最高のブドウの木から新芽を切って接ぎ木をする「セレクション マサル」やビオディナミ栽培、収穫したブドウを茎から切り離さずに直接タンクに入れる「ヴァンダンジュ アンティエール」、そして土着酵母による発酵など人間による介入を最小限に抑え、ろ過なしで瓶詰めされます。

この独自のノウハウは、バランスやエレガンスさ、純粋さで深みといったワインの根本的な特性を明らかにすることを可能にしています。このようなゴンダスのブドウ造りに携わる一家の創造的なインスピレーションの源となっているのは、自然の美しさとその環境である「ダンテル ド モンミライユ」の山麓であることに間違いはありません。