キャンティ クラシコ地域を代表する歴史的ワイナリー「テヌータ ディ ノッツォーレ」。素晴らしいサンジョヴェーゼが造られる土地として知られるグレーヴェ イン キャンティで、「シャルドネに向いている」として1980年代に植樹、そこから上質エレガントな白ワインを造っています。

気候が冷涼で粘土質タイプの土壌。サンジョヴェーゼには向かないけれども「シャルドネにはいいのでは」と植樹、結果、シャルドネらしい果実味と甘みやコクがしっかりと表現された、素晴らしいワインが生まれました。9月中旬に収穫後、ステンレスタンクで発酵、その後約3ヶ月間澱とともに寝かせて造られます。

南国フルーツや柑橘類の甘くフルーティーな香り、しっかりとしたコクと厚みのある味わいでとてもバランスが取れています。リリース当初はトスカーナの白と言うことで反応が気になったそうですが、今では白ワインの銘醸地アルトアディジェでも多く飲まれているほど。完成度の高いトスカーナのシャルドネ、ぜひお楽しみください。

テヌータ ディ ノッツォーレは、キャンティ クラシコ地域を代表するワイナリーで、その起源は13世紀にまで遡ります。グレーヴェ イン キャンティにある同ワイナリー所有のブドウ園は、その当時から高品質のワインを造るとの評価が高く、古い文献にもその評判についての記述が見られます。1950年代にはキャンティとして初めてアメリカにも輸出されました。

1971年にトスカーナの名門フォロナリ家の所有となり、畑や醸造設備への投資によってさらなる品質向上を遂げています。同社のワインやオリーブオイルはイタリア国内のみならず、アメリカをはじめとする海外市場においても高く評価されています。

フォロナリ家はイタリアを代表する名門ワイン一族です。

現在、グループに属するトスカーナのテヌータは6つあります。

内訳は、キャンティ・クラシコに2つ（ノッツォーレとカブレオ）、モンタルチーノに1つ（ラ・フーガ）、

モンテプルチアーノに1つ（トルカルヴァーノ・グラッチャーノ）、ボルゲリに1つ（カンポ・アル・マーレ）、

モンテクッコに1つ（ヴィーニェ・ア・ポッローナ）です。

一見、大規模なワイナリーに見えるかもしれませんが実は生産量もそれほど多くない、家族経営のワイナリーです。

全て所有畑のブドウだけで造ることにこだわっています。

ガヤやアンティノリ、マァジなど名門ワイナリー19社で組織される「グランディマルキ」の一員でもあります。

ただワインだけを造っているわけではありません。新興国のようにワインだけを造ってそれを売る、と言うことではなく、

トスカーナの豊かな文化と長い歴史とともにワインとして造り上げています。