トスカーナ州の南部に位置する、シエナ県モンタルチーノ市は、サンジョヴェーゼ種から造られるブルネッロ ディ モンタルチーノの産地として世界的に有名な地域。バンフィはこのモンタルチーノに、約800ヘクタールのブドウ畑を含む、広大な土地を所有し、創立以来、土壌の分析、ブドウ栽培法の研究、土着品種であるサンジョヴェーゼ種のクローン研究､樽材や醸造法の研究を行ってきました。優良年のみ造られるエクセルサスは、モンタルチーノの南の丘陵地に位置する自社畑で標高220ｍのカベルネソーヴィニョンと170ｍのメルローから造られるバンフィが誇るスーパートスカンです。2017年は『ジェームズサックリング』93点を獲得しています。

バンフィ社が誇るステンレスと木樽を別々に組み合わせたホライゾン発酵槽

2つのブドウは別々に醸造されます。バンフィ社が独自開発した、ステンレスと木樽を別々に組み合わせたホライゾン発酵槽でメルロー8日間、カベルネソーヴィニョン18日間、それぞれ別々にマセラシオンします。アルコール発酵が終わると、樽でマロラクティック発酵と熟成後に初めてブレンドされます。それから8ヶ月間の熟成を経てリリースされます。

濃密な果実味の滑らかな味わい

熟したプラムとブルーベリー、スパイスやタバコ、杉とオーク等の複雑な香りが綺麗に重なり合います。飲むと、樽熟成による優れた骨格を持つボディですが、荒さやブレは無く、実に緻密な構造でタンニンと酸も濃密な果実味と絶妙なバランスを成しています。メルローの柔らかくしなやかな要素が見事にフィットしていて、実に優美な味わいで滑らかな仕上がりになっています。

ワインガイド評価

『ジェームズサックリング』93点（2017ヴィンテージ）

ブラックチェリー、ベリー類、サンダルウッドのアロマ。フローラル。ミディアムからフルボディで、しっかりとした洗練されたタンニンとまだ噛み応えがある。しかし時間が経てば柔らかくなりまとまってくる。このヴィンテージにしては驚くほどフレッシュでしっかりとした味わいを感じる。2023年以降がお勧め（2021年12月）

トスカーナ州の南部に位置する、シエナ県モンタルチーノ市は、サンジョヴェーゼ種から造られるブルネッロ ディ モンタルチーノの産地として世界的に有名な地域。バンフィ社は1978年の創立以来、ブルネッロを世界に広めた功労者の一人です。

モンタルチーノに約850haの広大な土地を所有、ブドウ畑はブルネッロの認定畑の約1割に当たる178haがバンフィの畑です。土壌のタイプは30種類にのぼり、それぞれの土地に合ったブドウを栽培しています。

また、最高のブルネッロを造るためにミラノ大学、ピサ大学と共同で最適のサンジョヴェーゼクローンを選出。ここまで研究を重ねたのは世界でも初めてでした。設立以来、土壌や栽培方法の研究はもちろん、醸造方法の探求にも余念がなく、独自の発酵タンクの開発や樽材の選定にいたるまで改良を続け品質向上を続けています。